「倉庫から日本刀を発見したけど、どうやって売れば良いの?」
「なるべく高く日本刀を買い取ってもらうコツはある?」
思いがけず日本刀を入手した場合、どのように対処すればよいか悩んでしまうでしょう。
本記事では、日本刀の鑑定方法と高く売るためのポイントについて解説しています。手元にある日本刀の処分方法にお悩みの方はぜひ参考にしてください。
日本刀の鑑定方法は5つ
日本刀の鑑定は主に以下5つの方法で行われます。
- 刀剣専門店に依頼する
- 骨董品店に依頼する
- オークションで落札額を確認する
- 日本刀剣保存会に依頼する
- 日本美術刀剣保存協会に依頼する
各艦艇の特徴や依頼方法を見ていきましょう。
刀剣専門店に依頼する
刀剣専門店は警視庁の許認可を受けており、日本刀・刀剣・刀装具・甲冑などの売買を行っています。日本刀に関する知識や鑑定能力を有するスタッフが多いのは、刀剣専門店ならではのメリットです。
最近では直接買取を行う店舗型だけではなく、ネット販売専門の業者も存在します。例えば、日本刀の買取を行っている専門店の「つるぎの屋」では以下の方法で買取依頼が可能です。
- 直接買取
- 宅配買取
- 出張買取(訪問買取)
- 交換会への代理出品
交換会とは刀剣専門のオークションのこと。出品から売却まですべて代行してもらえるため、日本刀やオークションの知識が無い人でも安心です。
骨董品店に依頼する
骨董品店はさまざまな古美術品を取り扱っているため、日本刀以外にも買取してもらいたい物品がある場合におすすめです。
ただし、日本刀の鑑定に精通しているスタッフが在籍しているとは限りません。刀剣専門店に比べて鑑定時間がかかる場合も多いため、スピーディーに査定してもらいたいのなら刀剣専門店の利用がおすすめです。
オークションで落札額を確認する
すでに日本刀の鑑定が済んでいるのなら、オークションで落札額を確認するのも手です。「Yahoo!オークション」のように幅広い品を扱っているサイトもあれば、日本刀専門のオークションサイトもあります。
ただし誰でも出品ができるオークションサイトの場合、贋物や保存状態が悪い日本刀が紛れている場合もある点に注意が必要です。
日本刀剣保存会に依頼する
「日本刀剣保存会」は明治時代に発足した歴史ある団体で、愛刀家の育成や日本刀の鍛造などを目的に活動しています。
会員となることで所有する刀剣や刀装具等の鑑定・刀剣に関する相談・鑑定会に参加する権利などが得られます。一般会員の入会金は2,000円、年会費は8,000円です。
日本美術刀剣保存協会に依頼する
「日本美術刀剣保存協会」は公益財団法人で、定期的に以下4つの審査を実施しています。
- 保存・特別保存審査
- 重要刀剣審査
- 特別重要刀剣等審査
審査を受けるには、インターネットもしくは書面での事前申請が必要です。金額的な査定は行っていませんが、刀剣の価値を知りたい人にはおすすめです。
日本刀の買取相場は種類で大きく異なる
日本刀は短刀・太刀・脇差など種類が多く、買取相場がいくらか一概には言えません。ただし、相場を決める基準のひとつが国指定の鑑定ランクがあります。
鑑定ランク別の買取相場は以下の通りです。
- 特別重要刀剣:500万~1,000万円
- 重要刀剣:100万~500万円
- 特別保存刀剣:30万~300万円
- 保存刀剣:10万~100万円
手元の日本刀がどのランクに属するのか不明な場合は、先に述べた鑑定方法で調べてみてください。
高く売れる日本刀の特徴
高く売れる日本刀には以下の特徴があります。
- 銘がある(在銘)
- 保存状態が良い
お手持ちの日本刀がこれらに当てはまれば、高額買取も夢ではありません。
銘がある(在銘)
「銘」とは、日本刀に記された作者名や年紀名(作刀した年月)のことです。在銘の日本刀は出自が明らかであり、銘から作られた背景などを知れる場合もあるため高い価値が付きやすいです。
保存状態が良い
傷が少なく地肌(刃の表面の文様)がハッキリ見えるなど、保存状態が良い日本刀は高額買取してもらえる可能性が高いです。さらに刀装具も揃っていると価値が高まります。
日本刀の鑑定はプロに依頼しよう
日本刀の正しい価値を知るためには、確かな目利きができるプロに鑑定を依頼するのが一番です。もしも持て余している日本刀が手元にあるのなら、本記事で紹介した内容も参考に鑑定を受けてみてはいかがでしょうか。